近年の文学の動向
近年の文学の動向やトレンドなどをご紹介します。
近年の出版状況とインターネット
まず、文学を支える出版界の状況です。
月刊誌・週刊誌・書籍共に1990年代中期をピークに出版販売額が低下しています。
「本が読まれなくなった」とよく言われますが、インターネットの普及と時を同じくしていることから、もともとの読者層がインターネットに余暇時間を奪われているのではないかと分析されています。
ライトノベル、携帯小説の台頭
出版不況の中、着実に市場を拡大しているのが「ライトノベル」。
かつて「ジュニア小説」「ジュブナイル」等とされてきた若者向けのエンターテインメント小説のジャンルです。
1980年代後半から始まったアニメブームの中、アニメ化された作品が多く、一部のメディアミックス作品が市場を牽引する構図となっているようです。
また、キャラクタービジネスとの親和性も高く、中高生に対する露出も大きいという拡大要因もあります。
コンピューターゲームのシナリオがノベライズされるのもこのジャンルであるため、出版界全体がコンピュータやインターネットにより市場を侵食される中で、うまくインターネットとの親和をはかり拡大している様です。
この状況から、多くの新人作家がこのジャンルに流入しているという構図もあり、しばらくはこの状況が続くのではないかと考えられています。
同様に、携帯小説も2000年代中盤から中高生の女子を中心に多くの読者を獲得してきてはいますが、初期ヒット作の後追いから十分に脱却できていないなどの理由から頭打ちの状況が見えてきているようです。