吉川英治文学賞
今回は吉川英治文学賞についてご紹介します。
吉川英治文学賞とは
吉川英治文学賞は、財団法人吉川英治国民文化振興会が主催し、講談社が後援する吉川英治賞の大衆小説部門です。
1967年の設置以来、新聞・雑誌・単行本等で優秀な小説を発表した作家に贈られます。
最新受賞作品
第43回、2009年度は『オリンピックの身代金』で奥田英明が受賞しました。
昭和39年夏、東京オリンピックに向けて浮き立つ日本。
そんな中、次々と起こる爆弾テロ事件、そしてオリンピックでの爆弾テロ予告。
秘密裏に事件を解決しようと捜査を進める警視庁の刑事たちと、捜査線上に浮かぶ一人の東大生。
警察側、犯人側それぞれの視点から描かれる、息をもつかせぬ緊迫した攻防は「昭和」の最も熱かった時代を背景にクライマックスへと駆け抜けます。
単にノスタルジーに浸ることなく、激動する時代の歪みや影の描写が警察、犯人それぞれの動きに説得力を与えており、どちらにも感情移入でき、最後まで読者を引き付けて離しません。
著者の奥田英明は2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞に引き続いての本賞の受賞は、誰の目にも納得のものでした。