大衆文学関連の賞

さまざまな大衆文学関連の賞や最新受賞作品、応募方法などをご紹介します。
まずは現代大衆小説の新人賞の最高峰直木賞についてご紹介します。

直木三十五賞とは

芥川龍之介賞と並んで文藝春秋社により設立されたのが直木三十五賞、通称直木賞です。
純文学を対象とする芥川賞に対して、「売れる」事が前提の大衆小説を対象としたこの賞は現在、
新人よりもむしろ実力の安定した中堅作家に与えられることが多くなっているようです。
また、空想性の高いミステリーやSF、ファンタジー作品の受賞はあまり見られないと言われています。

最新受賞作品

2008年下半期は天童荒太『悼む人』、山本兼一『利休にたずねよ』の2作品同時受賞となりました。

天童荒太『悼む人』

ベストセラーとなり、ドラマ化もされた『永遠の仔』の著者である天童荒太は本作、『悼む人』で「死」と「悼み~亡くなった人を覚えておく行為」に深く切り込んでいます。
新聞の死亡記事を見て、亡くなった場所に行き、亡くなった人を「悼む」旅を続ける主人公、坂築静人。
彼は夫殺しの罪で収監され出所したばかりの女、奈義倖世と出会い、行動を共にするようになります。
彼の行動の謎を、彼を疑いの眼差しでみる週刊誌記者の蒔野、静人と同行する倖世、そして末期がんを患う静人の母、巡子、この3人の視点から描き解いてゆきます。

山本兼一『利休にたずねよ』

豊臣秀吉から切腹を命ぜられた千利休。その日利休は、鮮烈な色と優美な形を持つ緑釉の香合を懐深く抱き、秀吉の使者を待っていました―――。
飛びぬけた美的感覚と鋭い感性を持つ千利休の生涯を、切腹の瞬間から遡って描くこの時代小説はやがて、彼の原点である19歳の熱い恋、そして駆け落ちと美しい恋人の死に辿り着きます。
今最も勢いのある時代小説作家である山本兼一が、謎に包まれた千利休の人生を、秀吉や石田光成、禅僧の古渓宗陳、宣教師のヴァリニャーノ等、取り巻く人物の視点から描いています。

応募方法

芥川賞と同じ上半期と下半期の年2回の選考があります。
こちらの受賞作品はやや文藝春秋誌上での発表が多いようです。

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