野間文芸賞
今回は野間文芸賞についてご紹介します。
野間文芸賞とは
芥川賞が文藝春秋社主催であるのに対し、講談社と野間文化財団が主催するのがこの野間文芸賞です。
文壇内において、その年の最高傑作である純文学小説・評論に与えられる賞とされ、高い権威を誇る文芸賞です。
新人発掘を目的に創設された芥川賞・直木賞とは異なり、あくまでも「その年の最高傑作を選ぶ」賞であるため、同じ著者が複数回受賞することもあります。(第13回・第41回受賞の安岡章太郎、第15回・第28回受賞の尾崎一雄など。)
最新受賞作品
2008年、第61回野間文芸賞は、2000年の芥川賞作家でパンクロック歌手、俳優でもある町田康の長編『宿屋めぐり』が受賞しています。
「主」から、大権現に大刀を奉納しに行くという命を受けた主人公「鋤名彦名」。彼が「くにゅくにゅの皮」に呑まれて迷い込んだのは、「偽」の世界でした。
主への畏敬から来る正義とは、そして真実とは何か。狂った世界で問い続けながらも変容してゆく彦名は本当の世界へ戻れるのでしょうか。
しりあがり寿の長編漫画『弥次喜多 in DEEP』とも似た物語ですが、シュールな時代劇というジャンルでの金字塔だと思います。